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声を出してみる

月に一度お邪魔している施設では、さまざまな状態の方がいらっしゃいます。

体の状態も、行動範囲も、理解度が人によって大きく異なるため、ヨーガも試行錯誤でした。

普段のヨーガでも同様ですが、呼吸のタイミングは非常に難しいですね。

身体を動かす時、息を吐けばいいのか吸えばいいのか・・・。

声を出しながら身体を動かしてお見せしますが同じようにできる方もいらっしゃれば、見ているだけの方もいらっしゃいます。

そのような時にはできるだけ近くに行ってその方に話しかけながら体にふれさせていただいています。

お話をすることでよりその方の状態を把握できますし、力のかけ方も確認できます。

 呼吸を意識化していただくために、そして喉を鍛えるために吐く時に口を使って声を出しながら動いていただいています。

 声を出すことで、意識して息を吐くタイミングを掴むことができるからです。

鼻で静かに息を吐くことも大切ですが、声を出すとおなかがへこんでいくことをより実感できますし、思っていたよりみなさまイキイキと声を出して楽しまれていました。

音を変えて数回吐いて、最後は鼻で吐くとお伝えすると最後は誰も声を出さずに鼻で吐けるようになりました。

大きな声を出すことは少ないでしょうから、遊びながら発声させるのも面白がってくださいました。

60分、休憩なしですがあっという間に終わります。

日によってメンバーは違いますが、終了後は身体を動かさなかった方のもとなどへ伺うようにしています。

身体を動かすのは恥ずかしいと感じていたり、まひなどで体の動きに制限があったり、本当に理解できなかったりとさまざまです。

「声が小さくて聞こえない!」

と、最初に発言された方とお話しましたが、とても聡明な方でした。

「声は聞こえましたか」

とお尋ねすると

「ありがとうね、良く聞こえたよ。楽しくて良かったよ」

と喜んでいただけたことが確認できてほっとしました。

ここの生活は「とても幸せだ」とも話してくださいました。

 月に一度ですが、職員の方々が優しく、きめ細かくお世話している姿をよく拝見しています。

玄関でも、エレベーターの中でも、食堂でも、廊下でも お会いする職員のみなさまは穏やかで優しいです。

優しい職員の方々に見守られて、本当に幸せでしょうね。


 上手に身体を動かし声も出していた方から、最後に私が差し上げたプリントを

「いいものだから持っていきなさい。あげるから」

と笑顔で渡されそうになり、ちょっと戸惑いながらも説明して理解していただきました。

 目に見えるだけでない、いろんな状況が潜んでいるのですね。

ほんの少し、せつなくなりました。

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コメント

柊さん、こんばんは。

表題とせつなさという言葉について、少し考えていました。

いろんな方がいて、いろんな受け取り方をされているなかで、近くに寄り添い、丁寧に、誠実に接していく柊さんの姿勢に頭が下がります。

そんななか、その時々(瞬間を)、お互いに大切に生きることができるんだなあと思います。

私も、今以上に丁寧にそして誠実に努めたいです。

投稿: おにぎり | 2018年4月12日 (木) 22時51分

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