核施設の近くに広がるプルーン畑
自宅の近くに住む一人暮らしの方から 時々買い物を頼まれることがあります。
果物がお好きなその方のために 西浦産のミカンやりんご、そしてプルーンを買いました。
その方は、仕事で世界各国を回っていたので、外国では いつもたくさんのフルーツを食べてきたそうです。
プルーンが大好きなんです・・と喜んでくれたのですが、その先に続いたのは 深刻な内容でした。
10年ほど前、アメリカのシアトルから 車でかなり離れた ある街を取材したときのこと。
プルトニウムの核施設の周りは100キロメートル四方立ち入り禁止で囲われていますが、その周りは居住地になっていて、たくさんのプルーン畑が広がっていたそうです。
核施設から100キロメートル以上離れているにもかかわらず、その居住地に住んでいる人の間で健康被害が続出していたのだそうです。
奇形の赤ちゃんが数多く生まれていたのです。
ひとつ目の子どもや、脳のない子ども、身体の奇形も含めて、目を覆うような写真を次から次へと見せられたそうです。
地下水の汚染か、プルトニウムの影響からくる健康被害ではないかと、地元の新聞は大きく取りあげるのですが、政府は核による影響はない、とそれをはね除けているようでした。
どこからやってくるのかわかりませんが 目に見えないところで 何かが深く潜行しているのは確かでした。
果物が大好きなその方も、取材の後、ホテルで出されたプルーンを喜んで食べることはできなかったと 語ってくれました。
誰が語ったのだったか、こんな言葉があります。
原爆は あなた(日本人)の上にも落ちた。
けれど、私の(アメリカ人)の上にも 落ちた。
そして、未来の子どもたちの上にも (原爆は) 落ちたのです。
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